大阪天王寺マリアクリニック

切らないワキガ・多汗症治療 ミラドライとは?
効果と副作用を詳しく解説

目次

ワキガ・多汗症の最新治療「ミラドライ」

ワキガ・多汗症の最新治療ミラドライ

ワキガ・多汗症治療と言えば、一時的な治療をのぞくと、今まではわきを切開する治療が一般的でした。そのため、治療後の切開跡が残ってしまったり、ダウンタイム(日常生活を送れるまでの期間)が長いため、治療をしたくてもできない方も多くいらっしゃいました。
しかし、2006年に米国のMiramar Labs社が開発し、2010年に日本に上陸した新しいわきが・多汗症治療機器「ミラドライ」のおかげで、脇を切開せずに、ワキガ・多汗症治療を行うことが可能になりました。

今回は、そのワキガ・多汗症の最新治療「ミラドライ」の効果と副作用に関して、ミラドライ治療のパイオニアでもある、マリアクリニックがご説明いたします。

ミラドライの効果

ミラドライの効果

脇汗の減少

ミラドライは、エクリン腺をターゲットにして破壊します。

エクリン腺は、体温調節のために主に水分からなる汗を分泌します。この汗が減少することで、脇の湿りや不快感が大幅に軽減されます。施術後は、脇の下の汗の量が70〜90%程度減少することが一般的です。

脇の臭いの抑制

アポクリン腺は、脂質やタンパク質を含む汗を分泌し、これが皮膚の細菌と反応して特有の臭いを発生させます。ミラドライはこのアポクリン腺も破壊するため、ワキガの原因となる臭いを効果的に抑制します。

これにより、多くの患者さまがワキガの悩みから解放されます。

ミラドライのメリット

治療効果は半永久だから再発しない

ミラドライは汗腺をマイクロ波によって破壊する治療法です。
ミラドライによって破壊された汗腺は2度と元に戻ることはありません。そのため、施術効果は半永久的に持続します。

しかし、ワキガや脇汗の症状は人によって重さが違います。症状が重い方だと、1度の治療でご本人が満足できるほどの結果にならない場合があります。そういう方は、ミラドライ治療を複数回受ける必要があります。

破壊されずに、ダメージを負った汗腺が回復し、活動を再開する、ということはあります。この状態で「ワキガ・多汗症が再発した!」と思う方はいらっしゃるかもしれません。しかし、症状が戻ってしまう、というだけで、再発ではありません。

ただし、成長期の方の場合は、施術後に身体の成長とともに汗腺も成長することが考えられるため、症状が再び生じてしまうリスクがあります。

大阪天王寺マリアクリニックでは、施術後1年以内であれば追加料金なしでもう一度ミラドライ施術を受けていただける「保証付きプラン」もご用意しております。

ダウンタイムが短い

ミラドライは、身体を傷つけることがない治療法であるため、ダウンタイムが非常に短いです。治療後すぐに日常生活を送ることができます。

従来の切開手術では、数週間から数ヶ月のダウンタイムが必要でしたが、ミラドライでは、治療後数日程度で日常生活に戻ることが可能です。

そのため、仕事や学校を休む必要もなく、忙しい方でも治療を受けやすくなっています。

傷跡が残らない

ミラドライは、非侵襲的な治療法であるため、傷跡が残りにくいというメリットがあります。

従来の切開手術では、ワキの下に傷跡が残ってしまうことがありましたが、ミラドライでは、皮膚に小さな穴を開ける程度で、傷跡はほとんど目立ちません。

1回の施術で7~8割減少

ワキガ・多汗症の原因は汗腺にありますが、それぞれ原因となる汗腺に違いがあります。ワキガはアポクリン腺、多汗症はエクリン腺という汗腺が原因となって発症します。ミラドライから照射されるマイクロ波によりどちらの汗腺も破壊することができ、症状の改善が見込めます。

ただし、1回の照射で破壊できる汗腺は脇全体の7~8割とされているため、ワキガ臭や脇汗の改善も7~8割程度改善されるといわれています。

安全性が高い

ミラドライの効果と安全性は、日本の厚生労働省から薬事承認を受けており、これはミラドライが厳しい審査を通過し、正式に治療効果と安全性が確認されたことを意味します。また、ミラドライはアメリカのFDA(食品医薬品局)からも認可を受けており、信頼性が高い治療法です。

ミラドライの安全性について不安がある方でも、豊富な症例データに基づいて効果と安全性が確認されているため、安心して治療を受けることができます。

効果を実感しやすい

ミラドライは、治療後すぐに効果を実感できることが多いです。

ただし、個人差はあります。治療直後から汗の量が減ることを実感できる方もいれば、効果が出るまでに数週間かかる場合もあります。

ミラドライのデメリット

保険適用外

ミラドライは、保険適用外の治療法です。

そのため、全額自己負担となります。治療費は、クリニックによって異なりますが、両脇で20万円から40万円程度が相場です。

副作用のリスクがある

ミラドライには、副作用のリスクがあります。一般的な副作用としては、痛み、腫れ、赤み、内出血などがあります。稀に、神経損傷や感染症などの重篤な副作用が起こることもあります。

副作用の発生率は、クリニックや医師の腕前によっても異なります。

本当の効果が現れ始めるのは半年後

ミラドライの本当の効果を感じられるのは約半年後の状態とお考え下さい。
ミラドライは1回の施術で約7~8割の汗腺を破壊しますが、2~3割の汗腺は残ったままです。しかし、ミラドライ治療直後は、その残った汗腺もダメージを受けているため、活動が出来なくなっています。ただし、ダメージを負っているだけで、破壊されたわけではないため、日がたつにつれて回復し、徐々に活動を再開させます。
つまり、ミラドライ治療は治療直後が一番効果を感じていただけますが、半永久的に続く状態というのは、施術後約半年してからの状態であるとご理解ください。

症例から見るミラドライの副作用

ミラドライ治療には、一生涯残るような重い副作用はありません。しかし、数日〜数か月の間に生じる一時的な副作用は存在します。

夏に向けて汗を気にせず、好きな洋服を着たい

夏に向けて汗を気にせず、好きな洋服を着たい

施術直後

夏に向けて汗を気にせず、好きな洋服を着たい

1週間後

夏に向けて汗を気にせず、好きな洋服を着たい

1ヶ月後

治療名ダブル照射プラン
費用330,000
リスク・副作用腫れ、出血・血腫、熱傷、感染・化膿・蜂窩織炎、色素沈着、皮膚の知覚低下・しびれ・感覚異常、皮膚の凹凸、代償性発汗、効果不十分と感じる、一時的な腕の筋肉及び指の力の減少

夏など頻繁に汗をかき洋服に汗染みなどがついてしまう

夏など頻繁に汗をかき洋服に汗染みなどがついてしまう

施術直後

夏など頻繁に汗をかき洋服に汗染みなどがついてしまう

1週間後

夏など頻繁に汗をかき洋服に汗染みなどがついてしまう

1ヶ月後

治療名ダブル照射プラン
費用330,000
リスク・副作用腫れ、出血・血腫、熱傷、感染・化膿・蜂窩織炎、色素沈着、皮膚の知覚低下・しびれ・感覚異常、皮膚の凹凸、代償性発汗、効果不十分と感じる、一時的な腕の筋肉及び指の力の減少

ニオイに関して周囲から指摘を受けて

ニオイに関して周囲から指摘を受けて

施術直後

ニオイに関して周囲から指摘を受けて

1週間後

ニオイに関して周囲から指摘を受けて

1ヶ月後

治療名ダブル照射プラン
費用330,000
リスク・副作用腫れ、出血・血腫、熱傷、感染・化膿・蜂窩織炎、色素沈着、皮膚の知覚低下・しびれ・感覚異常、皮膚の凹凸、代償性発汗、効果不十分と感じる、一時的な腕の筋肉及び指の力の減少

ミラドライ治療後、多くの方に見られる副作用

  • 治療箇所の腫れ、痛み、違和感
  • 機器の吸引による赤み
  • 注射によるあざ
  • 脇下の部分的かつ一時的な脱毛

副作用の現れ方には個人差があります。目立つ腫れや赤みは約一週間で落ち着くことが多く、それ以外の副作用も数日〜数週間で日常生活に支障がない程度になります。

ミラドライ治療後、稀に見られる副作用

  • 腕もしくは胴の腫れ
  • 色素過剰
  • 治療中の姿勢による腕及び肩のこり
  • 治療箇所の硬化
  • 一時的な腕の筋肉及び指の力の減少

一部の方にこれらの副作用が生じる場合があります。しかし、すべて重篤なものではなく、数週間から数か月で収まることがほとんどです。

副作用を避けるための対策

施術後は医師の指示に従い、適切なケアを行うことで副作用のリスクを最小限に抑えることができます。施術部位を清潔に保ち、冷却や圧迫などの指示を守りましょう。また、飲酒や激しい運動は腫れや痛みを悪化させる可能性があるため控えるようにしましょう。

ミラドライと他の治療法の比較

ミラドライと剪除法(切開手術)の違い

ミラドライと剪除法(切開手術)の違い

剪除法(切開手術)は基本的にワキガの治療法です。
ミラドライ治療は、剪除法(切開手術)と比べてダウンタイムが短く、傷跡が残らないことが特徴です。剪除法は皮膚を切開して汗腺を直接除去するため、確実性の高い効果が得られますが、術後の痛みや腫れが強く、ダウンタイムが長くなることが多いです。

また、切開手術では傷跡が残るリスクも高いです。

ミラドライとボトックス注射の違い

ミラドライとボトックス注射の違い

ボトックス注射は脇汗を止める治療法で、一時的な効果しか期待できないのに対し、ミラドライは半永久的な効果が期待できます。ボトックス注射は汗腺の働きを一時的に抑えることで汗の分泌を減少させますが、その効果は数ヶ月しか続かないため、定期的な注射が必要となります。

ミラドライとビューホットの違い

ミラドライとビューホットの違い

ビューホットも身体を傷つけない治療法ですが、ミラドライと比較するとダウンタイムがやや長いです。ビューホットは高周波を使って汗腺を破壊する治療法で、切らずに行えるのがミラドライ同様利点ですが、施術後の腫れや痛みがミラドライよりも強く、長引くことがあります。

大阪天王寺マリアクリニックは
ミラドライの効果の最大化と副作用の軽減を目指す
ミラドライ専門クリニック

ミラドライはワキガ・多汗症に効果が高く、かつ、半永久的な治療にも関わらず、大きな副作用のない、とても魅力的な治療です。

しかし、ミラドライの効果や副作用は治療方法によって大きく作用します。
「同じミラドライの機械を使っているなら、どこで受けても同じ」ということはありません。

大阪天王寺マリアクリニックは、ミラドライの専門クリニックです。
ミラドライ治療のパイオニアでもあるマリアクリニックグループの初のミラドライ専門クリニックとして、効果の高さと副作用の軽減を追及しています。

当院ではカウンセリング時に患者様の症状をしっかりと確認しながら、適切な治療方法のご説明と合わせて、期待される効果や副作用に関して、正直にご説明させていただきます。
少しでもミラドライに興味のある方は、是非カウンセリングにいらっしゃってください。

医師監修

ワキガ

小林幸子 医師

【経歴】
平成16年 獨協医科大学卒業
平成23年 横浜マリアクリニック開設