天王寺マリアクリニック

ワキガは人にうつる?ワキガの伝染・遺伝について

目次

ワキガの「症状」は人にうつるのか

接触でワキガが伝染することはない

接触でワキガが伝染することはない

ワキガは、ウイルスや細菌による感染症ではないため、接触や空気を介して他人にうつることはありません。ワキガの原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚の常在菌と反応することで発生する独特の臭いです。そのため、日常的な接触や共有物を使用したとしても、ワキガの症状が伝染することはありません。

家族のワキガが遺伝することはある

家族のワキガが遺伝することはある

ワキガの要因の一つとして遺伝があります。ワキガの発生は、アポクリン汗腺の発達と密接に関係しており、親がワキガである場合、子どもに遺伝する確率は高くなります。一般的に、片親がワキガの場合は約50%、両親ともにワキガの場合は約80%の確率で子どもに遺伝するといわれています。

ワキガの「匂い」は人にうつるのか

ワキガの人と生活した場合

ワキガの臭いは衣類や部屋の空気に影響を与えることがあります。同じ空間に長時間いると、臭いが移ると感じることがあるかもしれませんが、これは一時的なものであり、ワキガそのものがうつるわけではありません。

ワキガの友達の服を借りた場合

ワキガの臭いは衣類に染みつくことがあります。そのため、ワキガの人が着用した服を借りると、一時的に臭いが移ることがあります。しかし、洗濯することで臭いは落とせるため、ワキガ自体がうつる心配は不要です。

ワキガの彼氏・彼女と触れ合った場合

恋人やパートナーがワキガの場合、肌が触れ合うことで臭いが移ることがありますが、ワキガの症状がうつることはありません。ワキガの原因は体質によるものであり、接触だけでは発症しません。

後天的にワキガになることはあるのか

ワキガは基本的に遺伝によるものですが、ホルモンバランスの変化や生活習慣によって後天的に発症することもあります。

  • 思春期や妊娠によるホルモンの変化

  • 高脂肪・高タンパクの食生活

  • ストレスや運動不足

これらの要因がアポクリン汗腺の活動を活発にし、ワキガの症状を引き起こすことがあります。

自分がワキガかどうか確認する方法

自分がワキガかどうか気になる場合、以下の方法で確認できます。

  • 衣類の黄ばみをチェック:アポクリン汗腺の汗には脂質やたんぱく質が含まれており、衣類の脇部分が黄ばみやすい。

  • 家族や友人に確認する:正直な意見を聞くことで、自分の臭いを客観的に判断できます。

  • セルフチェック:脇を指でこすり、指の臭いを確かめる。

  • 専門医に相談:医師による診察を受けることで、正確な診断を得ることができます。

ワキガの予防方法

ワキガの臭いを抑えるために、日常的にできる予防策を紹介します。

  • こまめに汗を拭く:汗を放置せず、清潔な状態を保つ。

  • 制汗剤・デオドラントを活用する:ワキガ専用のデオドラント製品を使用する。

  • 食生活を見直す:脂質の多い食事を避け、野菜中心の食事を心がける。

  • 通気性の良い衣類を選ぶ:汗を吸収しやすい綿素材の服を着る。

  • ストレスを減らす:ストレス管理も重要な予防策の一つ。

ワキガの治療方法

ワキガの症状が気になる場合、以下のような治療方法があります。

  • 制汗剤やデオドラントの使用:一時的な対策として効果的。

  • ボトックス注射:アポクリン汗腺の活動を抑える効果があるが、効果は一時的。

  • ミラドライ:マイクロ波を利用してアポクリン汗腺を破壊する治療法で、半永久的な効果が期待できる。

  • 手術(剪除法など):皮膚を切開し、アポクリン汗腺を直接取り除く方法。

ワキガは伝染しませんが、遺伝や生活環境によって症状が現れることがあります。気になる場合は、適切な対策や治療を行い、快適な生活を送りましょう。

ワキガが気になる方は天王寺マリアクリニックへ

ワキガが気になる方は天王寺マリアクリニックへ

ワキガの症状でお悩みの方は、ぜひ天王寺マリアクリニックへご相談ください。当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた最適な治療方法をご提案いたします。カウンセリングは無料で行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。ワキガの悩みを解決し、快適な毎日を手に入れましょう。

医師監修

小林幸子先生

横浜マリアクリニック 院長

小林幸子先生

【経歴】

平成16年 獨協医科大学卒業

平成23年 横浜マリアクリニック開設(旧セシルクリニック)